『香り花房・かおりはなふさ』では、日本の香りと室礼文化を研究しています。

香り花房 ー『香りと室礼』文化研究所 ー
恋しい匂い

~夢月夜~

 一筋の香りが、ふとよぎる時、過去に生きた人々の尽くせぬ思いが胸に浮かび上がります。
 あなたの心の中にも、いくつかの忘れがたい匂いがあるのではないでしょうか?

  指折り数える夢月夜のように、先人たちの残り香をたどる“匂い襲(においがさね)”を、香りの作品と共にお届けいたしましょう。
 
第一夜 「もの言わぬ語りごと・蓮花」
常に私たち人間に寄り添い、語らずして何事かを諭してくれる、その声無き思いに人は魅了され続けているのです

第二夜 「静寂の香り・桜」
“萌え出づるも 枯るるもおなじ 野辺の草・・・”
清らかに咲き、静かに散っていった京都・嵯峨野の桜物語


第三夜 「尽くせぬ思い・菊」
仁義を尽くす二人の思いは、菊の花に宿る霊力をもって究極のかたちを選択するのでした・・・

第四夜 「染まりゆく匂い・紫草」
染色とは、単に植物の色を移しとるだけでなく、身にまとう者を匂いと共に崇高な気持ちへと導いてくれる、神秘の力が秘められているのです

第五夜 「こだわりの美学・幻の訶梨勒(かりろく)」
概して多くを語らない男達の、恐れに立ち向かう孤独な心は、自ら課した“こだわり”を貫くことで、かろうじて支えられているのかもしれません・・・

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