豊かな気候風土に育まれてきた繊細な日本文化。
人々は春夏秋冬と巡りくる季節に感謝をこめて、折々にふさわしい行事を生みだしてきました。
お正月・節分・ひな祭り、端午の節句に七夕・重陽・十五夜など、そんな節目となる楽しいひとときに
かぐわしい香りをそえましょう。
気候の変化をいち早く感じとる花々の香り、古来からの香料を調合してつくられる薫香、ナチュラルな素材のポプリや伝統的意匠の装飾など、丁寧に手作りされた数々の作品は貴方の暮らしをより豊かにしてくれることでしょう。
あまり知られていない『日本の香りと室礼』の歴史や文化をお伝えしています。講演・執筆・展示などのご依頼お待ちしております。お申込み・お問い合わせは、お問い合わせフォームからどうぞ。何でもお気軽にお問い合わせ下さい。
『香りと室礼文化研究所』 宮沢敏子
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日本の香りと室礼
宮沢 敏子 (著) |
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日本への仏教の伝来は香料の伝来でもあった、と著者は説く。供える、くゆらす、清める、身にまとう。香りの持つ様々な側面を、五節句を代表とする室礼文化とともに紹介する。さらに王朝人の感性を、江戸時代に制作された和歌と大和絵の画帖から読み解く。工芸品からアロマストーンで作った「見立て干菓子」まで、豊富な写真も趣深い。「自然からはなたれる芳香」を時空を超えて堪能できる一冊だ。
美しい絵画や工芸品、著者による伝統的な香り装飾など250点の写真を交え、四季折々の豊かな日本の香りと室礼文化を紹介している。季節ごとの自然の香りを暮らしに取り入れるヒントが充実した一冊。
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日本の香り物語
渡辺 敏子 (著) |
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かおり研究家による日本の香りの歴史が、源氏物語や正倉院の宝物、表紙にもあしらわれている鈴木春信の「梅」のように闇から漂う香りについて「陰翳礼讃」などを軸に展開する。ほかに「菊の香り」や「シルクロード」のスパイスや動物性香料、いまでは稀少なものとなってしまった麝香や龍涎香などに加え、ショールの防虫としても知られたパチュリの物語、日本の女性のこころをとらえた明治以降の香水物語などについてそれぞれ美しい多数の図版とともに紹介される。コンパクトにまとめられた日本の香りの歴史、香り貝合わせや香包みなど著者おすすめの香りのレシピも掲載されている。
源氏物語の描く平安貴族の愛した薫物、『陰翳礼讃』で谷崎が描く闇に香る墨。飛鳥時代に仏教とともに伝来し、日本に根付いた香りの文化と歴史を25のレシピを添えて語る。