雪月花
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その68「静岡SBS学苑で香りの講習会してきました」

 

2016年10月22日

 

綺麗に晴れ渡った10月22日土曜日、

今日は静岡で香りの講習会です。

私は品川から新幹線で静岡へとむかいました。

 

本当に近いものですね。1時間もしないで静岡駅に到着。

今回の企画を紹介してくださった玲子さんのお車でSBS学苑の藤枝校へと赴きます。

 

 

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皆様と制作した「折据型(おりすえがた)香包み」と「鶴の香包み」。

格調ある檀紙と2種類の美しい和紙を用いて華やかに作ります。

 

二時間の講習でどのように香りの奥深さをお伝えできるか

いつも一生懸命考えてプランを練ります。

 

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檀紙・紅の奉書紙・蔦文様の鳥の子和紙に紅白水引

手前には調合前の白檀粉を整え準備完了です。

 

室礼の作品も10点ほど展示しました。

 

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それではお時間になりましたのでレッスンを初めてまいりましょう。

 

香りは目に見えないものですので

判りやすいよう画像を見ていただきながらお話を進めていきます。

 

どの様に日本に香りの文化が生まれ、

日本人の繊細な感性のなか発展していったのか

仏教や正倉院の宝物そし源氏物語などから読み解いていきます。

 

さらに動物から得られるジャ香や砂漠で生まれる乳香など

珍しい香料もご紹介。

香りの世界は本当に豊かですね。

 

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1時間余りの講義を終え、次に実習にはいりましょう。

まず2種類の折形の練習をしてから、本番の和紙で折っていただきます。

 

 

 

 

 

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和紙の中には歴史ある日本の香料を詰めて、飾っても美しい香包みに仕上げます。

白檀の粉末に特長ある五種類の香料を自分好みに調合していただきましょう。

 

桂皮・丁子・甘松・貝香そして龍脳

古来から使われてきた渡来の香料は

それぞれ甘み・辛み・苦味・酸味そして爽やかさなど特徴あふれる芳香を放ちます。

 

スッと嗅いだ時に「これ好きです」「なんだか懐かしい」「苦手かな」などなど

皆さまより様々な印象が飛び交います。

 

直感的に感じたご自分の感性大切に、分量を量り調合していきましょう。

 

香料の調合とは人間関係と同じようなもの。

 

良い香りばかり合わせても決して趣きあふれる芳香にはなりません。

クセのある、困ったような香料を少量加えることで

何とも深く心に響く香りに仕上がるのです。

 

 

 

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あっという間に時間がたち、終了の時となりました。

皆さまより拍手を頂き、なんだか恥ずかしいような気持ちです。

 

これからも、語られることの少ない香りの世界を多くの人々に知っていただきたく

目で見ても美しい伝統的な室礼もご紹介しながら、判りやすく楽しいレッスンをしていきたいと思います。

 

お忙しい中、SBS学苑のチーフである海野さんもレッスンに参加していただき

本当にありがとうございました。

 

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著書もお買い求めいただきました。下手なサインですみません。

 

 

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静岡の生徒さんは皆さま温かく、感性豊かにそして好奇心も非常に強いように感じました。

中央にいらっしゃいます玲子さま、大変お世話になりました。

小さい体に溢れるアイデアと人をひきつける不思議な魅力お持ちの方です。

 

様々なご縁のお蔭でこのような機会をもうけることができました。

感謝の気持ちを精一杯努めることで表すことが、わたしの使命と考えています。

 

皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

宮沢敏子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年10月25日 up date
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