雪月花
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ブログ更新 その88「猫のサスケさんのこと 1」

2018年12月15日

 

いつも寝てばかりの猫のサスケさんです。

生徒の皆さんがいらしているときには、のっそりと現れウロウロして回ります。

じつはお客様が大好きなのです。

 

この子は保護猫で、

父が亡くなった翌年にボランティアの方から私が引き取らせていただきました。

 

段ボールの中をのぞくと、6匹ほどの兄弟の中でひと回り大きく

おっとりとした様子でそこにいたのです。

 

迷いもなくこの子を抱き上げ家へと迎え入りました。

 

 

この表情は、おやつ頂戴の目力です。

 

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早速大好きなチュールをあげましょう。眼が真剣すぎてちょっと恐い…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サスケさん、じつは小さいころに大病をしました。

血栓が詰まり急に後ろの両脚が動かなくなってしまったのです。

 

それでも脚を引きずりながらおトイレに行こうとする姿に涙が流れました。

 

病院で薬を投与しましたが、

あまりに副作用がひどく吐きまくるのでお医者さまも治療ができない状態。

ロッカーのような病室に入れられたサスケは、

まるでボロぞうきんのように毛並みの艶がなくなり

どうなってしまうのか本当に心配でなりませんでした。

 

好きなキャットフードをもって毎日お見舞いに行きましたが、

もう治療はできないということで退院することになりました。

 

家に帰ったことで少し落ち着いた様子になりましたが、

毛が抜け落ちた肌をなめないように

薬を塗って包帯を巻くのが大変で

母と格闘しながらの毎日です。

 

 

先生から血の流れをサラサラにする錠剤をいただきましたが、

この薬は気休めていどのものなのでこの子は長生きができないでしょう。

と伝えられました。

 

それでもサスケさんの生きる力が勝っていたのでしょう。

今年で18歳の立派なおじいさんになりました。

 

当初は脚で耳の後ろをかくこともできず

宙を舞うばかりの脚の代わりにカリカリしてあげていましたが

少しずつ本当に少しずつ身体の機能も快復していきました。

 

書いていたら色々なことを思い出してしまいました。

本当に元気になってくれて良かった。

今では私の唯一無二の存在です。

 

つづく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年12月17日 up date
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