
2018年2月
舞い散る桜の香り花びら
日本の春の訪れは、
人々に季節の移り変わりを最も印象深く感じさせる時といえるでしょう。
窓辺を照らす光の明るさ、
柔らかい新芽をのぞかせる樹々の梢、
地面に寄り添うように花開く早春花、
何もかもが冬の眠りから目覚め静かにうごき初めます。
そんな春の喜びを桜の花びらに託して飾りましょう。
白い粘土に桜の香りを練りこんで
可憐な香り花びらをつくります。
白い桜も気品あふれ素敵ですが、
赤を少し加えると優しい桜色なるでしょう。
西行法師の愛した吉野の舞い散る桜のように、
ヒラヒラと塗り盆やたたらの器などに飾りましょう。
また和紙に包んでプレゼントしたりお手紙に忍ばせても素敵ですね。
桜の樹の下に立つとつつまれる、
桜独特の“クマリン”のなんとも優しく穏やかな香りが漂います。
材料 石粉粘土 適宜
桜のオイル 1滴
染料(赤) お好みで1~2滴
その他 アクリル板の桜型・ワックスペーパー・麺棒・型切りなど
作り方
①香りのついた桜の花びらを作るには、最初にお好みの桜の花びら型をアクリル板で切り抜いておきます。
②粘土を少し取り桜のオイルを練り込みましょう。
③さらに染料を直接垂らして粘土の内側に練りこむようにして色付けし、
ほどよい混ざり具合でストップしてください。
④麺棒で薄くのばし桜型を当てて切りとします。
⑤丁寧にはがして手に取り、
花ビラの芯の部分を摘みさらに全体を優しくよじるようにひねって形を整え乾燥させましょう。
※作業はワックスペーパーのうえで行うと、はがす時に綺麗にはがせ作業がしやすいでしょう。
花ビラに少しひねりを加えておくと優美な感じに仕上がります。
また、粘土は薄く成型するほどに繊細な花びらになりますので、ぜひとも挑戦してみてください。
可愛らしいピンクの桜・大人っぽい白い桜・妖艶な薄墨桜、あなたはどの様な桜がお好きでしょうか・・・。
桜のお酒
桜茶に使われる桜の塩漬けを用いて、
春の日の祝い酒をつくりましょう。
枝先の桜が風に吹かれユラユラとなびくかのような花びら酒、
口に含むとほんのりと香りたち
心まで桜色に染めてくれかのようですね。
桜ゼリー・桜ジンジャエールなども美味ですが、
私のおすすめはシンプルなお湯割りです。
まだまだ寒い季節、熱いお湯を注いだ香り高い桜酒で、
やさしく身体を温めてください。